ロイヤル セント ジョージ

グラスゴーの南郊、アイリッシュ海に面する荒涼たる浜辺にトルーンのゴルフコース群があり、その中のオールドコースで全英オープンは開催されている。 トルーン・オールドコースの特徴は、やはり他のアイリッシュ海に面したコース同様、ピンフラッグや髪すらなびかない、つまり風の切れ目もないほどの強風と深いラフであろう。設立は1878年で、当初は5ホールから始まった。全英オープンの開催は1923年からで、この時にはかのウォルター・ヘーゲンが1打及ばず優勝を逸している。 それから計6回全英オープンが開催されているが、急激に変化する天候次第でゲームの展開は大きく変わってくる。 有名なホールが8番の126ヤード、パー3。距離こそ短いが、切手(ポステージ・スタンプ)と呼ばれる長方形の小さなグリーンは、幾多の名手達のチャレンジをはねのけてきた。 また、狭いフェアウェイと鉄道線路に向かってグリーンを攻める11番は数々の名シーンを生んでいる。

文字通りエディンバラのゴルファー有志が集って創設されたコースで、クラブ(ジ・オナラブル・カンパニー・オブ・エディンバラ・ゴルファーズ)の設立はセント・アンドリュース(ロイヤル・エンシェントクラブ)より古く1744年と世界で最古。 当時は他のリンクス同様5ホールでプレーが行われた。 ただ全英オープンの開催は、各クラブの間の確執などから第1回に遅れること32年。1892年のことで、この時にはスコットランドのアマチュア、ハロルド・H・ヒルトンが72ホール305のスコアで優勝している。 その後1992年までに計14回の全英オープンが開催されており、セント・アンドリュースと同じように最近では6年に1度開催されている。 ロイヤル セント ジョージを象徴する言葉に「世界で最もフェアなコース」というものがある。 これは18ホール中同じ向きのホールが3ホールしかない。つまりいろいろな方向からの風にプレーヤーがどう対処していくかを求めていることによる。数々の名ドラマを生んだ18ホールは、まさに世界のゴルファーの宝である。 す。

リンクスといえばスコットランドのコースが有名だが、イングランドにも全英オープンを開催する素晴らしいリンクスが多い。ドーバー海峡に面する古い港町サンドウィッチのロイヤル・セントジョージもそんなコースのひとつ。 クラブの設立は1887年と全英オープン開催コースとしては古い方ではない。しかし1860年に全英オープンが始まって以来スコットランドのコースで開催されていた大会が、初めてイングランドで開催されるようになった時のコースがこのロイヤル・セントジョージだったということは、それだけ内容のあるコースといえよう。 それが1894年で、爾来、全英オープンを開催すること11回。J.H.テイラー、ハリー・バートン、そしてウォルター・ヘーゲンとそのチャンピオン達は歴史上の巨人が連なっている。 少しずつうねったフェアウェイ、ひょっこり顔を見せるポットバンカー、ドーバーの強い風と繁みともいえる深いラフ・・・。リンクスの曲型がここには揃っている。


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